今回の時の話題は私の個人的な時の話題となります。10月8日から10日間イタリアに行ってきました。イタリアというとスローフードをイメージされる人も多いと思います。今回「スローフード協会」「平和のテーブル」「人民の家」との接触を持つ事ができ、お話を聞いてきました。
最初にペルージャ市のスローフード協会会長サルバトーレ・ディヤーコさんに面談。スローフードの歴史について聞いてきました。スローフードはファーストフードに対する疑問として提案されました。ファーストフードが一般に浸透してゆき、味覚や食材が規格化、均一化し地域に長く伝えられた食文化が消滅の危機に晒されていました。オステリア(郷土料理)のガイドを作る事からスタートし、消費者と生産者を新しく結び直そうとしました。「味のノアの箱舟」をスローガンに現在では味の教育プログラムまで手掛けています。同じくペルージャにある平和のテーブルは、女性中心に運営される平和運動団体で、平和行進・平和集会を組織しています。参加するアソシエーションは、千団体を超え、反戦デモには200万人が参加したという事ですから驚きです。最後に私にとっては今回の訪伊の目的、人民の家を紹介します。人民の家は地域に生活する人たちの自発的意思により運営される相互扶助組織です。仕事を終えてから又は休日という自由な時間に地域の人たちが集い本業を生かして自前の人民の家を建設。コンサートホール・サッカー場まで自分たちで作ってしまいます。出来あがった施設、例えばレストラン・文化教室にはプロの職人達がボランティアで参加、運営される地域の大きな家族とも言うべきものです。よつ葉でいえば、人参クラブで人民の家が成り立っているという感じでしょうか。(村上)
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