サブタイトル「商社マンが描く現代中国事情」が示すように、著者は一商社マンとして台湾、香港、上海現地でビジネスをしてきた。ビジネスの国際化の中で、 「日本人と中国人が共同出資して設立した会社の日本人・中国人社員が売上と利益 を求めて、スウェーデン人が社長をつとめる会社とビジネスをする=戦う。商品は マレーシアから韓国へと動く。全社員が、所属チームのため、会社のため一致団結、 粉骨砕身する。 という状況で「ビジネスを戦って」きた著者の記録。中身は具体的でわかりやすい。加えて、中国で仕事をしていくために絶対に必要となる知識(常識)を、歴史的背景とともに書かれていて、中国ビジネスに携わる者には必読の書と言えるのではないでしょうか。 ぎょうせい刊、2500円、A5判240ページ |
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