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「介護の入口 基礎の基礎」

目からウロコの介護論(1)介護の入口 基礎の基礎


〜しっかり理念をおさえましょう〜


大阪市ケアのあり方研究会編
A5判 70ページ
定価864円(税込み)
ISBN978-4-88720-559-8
2008年9月1日初版第1刷発行注文する


【内容紹介】

2006年6月に行なわれた大阪市ケアのあり方研究会のシリーズ研修・第1回研修会の講演録。講師は、きのこ老健施設の武田和典さん。
なかなか変わることができない施設と施設職員が「変化していくきっかけとは何か」という課題に対して、ユニットケアがそもそも目指そうとしていた施設改革の方向性を確認しながら、きのこ老健でのユニットケア導入の経過の中で解説している。上からのユニットケア導入による現場職員の反発・動揺の状態から、施設と職員の変化が職員自らの手によって行われていく経過を、平凡な一人の職員と、彼女が施設で出会った2人のお年寄りとの関係から詳述していくスタイルをとっている。
結論として、職員が変わっていくきっかけは、「お年寄りに出会う」(お年寄りにきちんと人として向き合う)こと以外にはなく、その「出会い」を施設全体がプロデュースし、出会うことで生じる職員のつらさ・悩みを施設全体がチームとしてどうサポートできるかにあり、この両者が両輪になりながら施設と職員は変わっていくということが述べられている。
「全体が変わる」とは、「一度にすべてが変わる」のではなく、「できることから」何かを始めることの積み重ねの中で変化していくことであり、「今何か1つ自分が変わる」ことによるお年寄りとの向き合い方の変化を、講演者の武田さんは期待している。

【目次】

第1章 最近のきのこ老健で取り組んでいること
自分を変えていって、まわりを変えていこう/50歳を迎えて「教育」の重要性を感じた/「入り口」と「入り口」の新人研修/悩んだり、苦しんだり、道に迷ったりして下さい
第2章 きのこ老健のユニットケア導入と職員
心ある人たちが去っていく施設の現状/ユニットケアとは職員を育てるための方法/管理職は小さい存在になった方がいい/なかなか動かない現場の職員/「問題の介護」「問題の環境」が「問題行動」を生む/何か1つ自分が楽しいことをつくっていく/自分たちで「環境を変える」ことに取り組む/お年寄りに「であい」「つきあう」ことで職員は変わる
第3章 職員が変わるきっかけ
「ユニットケアをやって沖縄に行こう!」/ぼちぼちユニットの職員・原田とHさんの沖縄旅行/失敗の取り組みを次につなげる
第4章 その後の職員・原田さん〜HさんからFさんへ
Fさんの報告@〜Fさんはどんな人だったか/Hさんのかかわりの経験が生きている/Fさんの報告A〜Fさんにかかわっていこう/職員のかかわりこそが「薬」/Fさんの報告B〜Fさんは私たちと同じ「人」なんだ/人間力とは、お年寄りを通して与えられるもの
補論1 ユニットケアを理解し、実践するための8つのキーワード
補論2 新人研修発表会の発表原稿
「向きあう相手」〜小寺秀昭/だんだん行き詰っていく自分とお年寄りの関係性/変わるきっかけとしてのKさん食事介助/「お年寄りからいただいたもの」〜見越香織/「どうすればいいんかね」という言葉の向こう側/コミュニケーションは言葉だけではない
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