目からウロコの介護論(1)介護の入口 基礎の基礎〜しっかり理念をおさえましょう〜
大阪市ケアのあり方研究会編 |
【内容紹介】 2006年6月に行なわれた大阪市ケアのあり方研究会のシリーズ研修・第1回研修会の講演録。講師は、きのこ老健施設の武田和典さん。なかなか変わることができない施設と施設職員が「変化していくきっかけとは何か」という課題に対して、ユニットケアがそもそも目指そうとしていた施設改革の方向性を確認しながら、きのこ老健でのユニットケア導入の経過の中で解説している。上からのユニットケア導入による現場職員の反発・動揺の状態から、施設と職員の変化が職員自らの手によって行われていく経過を、平凡な一人の職員と、彼女が施設で出会った2人のお年寄りとの関係から詳述していくスタイルをとっている。 結論として、職員が変わっていくきっかけは、「お年寄りに出会う」(お年寄りにきちんと人として向き合う)こと以外にはなく、その「出会い」を施設全体がプロデュースし、出会うことで生じる職員のつらさ・悩みを施設全体がチームとしてどうサポートできるかにあり、この両者が両輪になりながら施設と職員は変わっていくということが述べられている。 「全体が変わる」とは、「一度にすべてが変わる」のではなく、「できることから」何かを始めることの積み重ねの中で変化していくことであり、「今何か1つ自分が変わる」ことによるお年寄りとの向き合い方の変化を、講演者の武田さんは期待している。 【目次】 第1章 最近のきのこ老健で取り組んでいること
補論2 新人研修発表会の発表原稿
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